天橋立と聞くと観光船や股のぞき展望台を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、宮津には天橋立を望みながら湯につかれる温泉旅館があることは、意外と知られていません。
正直、調べてみるまで宮津に温泉があること自体を知りませんでした。気になって施設データを調べてみたところ、天橋立・宮津・舞鶴エリアの宿泊施設のうち、実際に温泉や大浴場を備えた宿は多くありません。日帰りの立ち寄り湯情報ではなく、泊まりながら湯めぐり気分を味わえる宿として絞り込むと、条件に合うのは4軒でした。
宮津温泉の湯めぐりで、まず知っておきたいこと
宮津の湯は決して古くからの共同泉ではありません。茶六本館の公式サイトによると「平成13年に新たに温泉が発見され24年ぶりに復活し市内7軒の宿が温泉を引いております」とのことです。つまり宮津温泉は一度途絶えてから復活した温泉で、現在は市内の複数の宿がその湯脈を分けて使っています。この記事で紹介する4軒も、そのうちの実際に湯を楽しめる宿です。
比較の軸は泉質、夕食の評価、そして価格帯です。下の表にまとめました。価格は2026年9月時点・2名1室の目安で、最安値プランの金額です。
| 宿名 | 泉質・風呂 | 夕食評価 | 最安値目安 |
|---|---|---|---|
| メルキュール京都宮津リゾート&スパ | ナトリウム・塩化物強塩泉、露天風呂・サウナ・大浴場 | 4.08 | 5,810円〜 |
| 茶六別館 | 含イオウナトリウム塩化物泉、大浴場・露天風呂 | 4.63 | 17,600円〜 |
| 茶六本館 | ナトリウム塩化物泉、大浴場 | 4.83 | 18,700円〜 |
| 旅館つるのや | ナトリウム塩化物泉、ジャグジー・展望風呂 | 4.75 | 7,600円〜 |
夕食評価だけ見ても、いちばん高いのは茶六本館の4.83です。8項目の評点全体で見ても、茶六本館は突出しています。
天橋立を望む宮津温泉、湯めぐりで巡りたい4軒
同じ宮津温泉といっても、宿ごとに湯船の作り方も、食事の方向性もまったく違います。1軒ずつ見ていきます。
露天風呂とサウナで海風を感じる「メルキュール京都宮津リゾート&スパ」

メルキュール京都宮津リゾート&スパは、宮津天橋立ICから約15分の高台にあるリゾートホテルです。泉質はナトリウム・塩化物強塩泉で、露天風呂・大浴場・サウナを備えています。公式サイトによると、この湯は「宮津の湯らゆら温泉」と呼ばれ、丹後由良の浜から汲み上げているとのことです。
評点は立地4.21、清潔感4.11、客室4.1と全体的にバランスが良く、口コミ件数も4,334件と今回紹介する4軒のなかで飛び抜けて多いのが特徴です。最安値は5,810円からと、4軒のなかでいちばん手を出しやすい価格帯でもあります。
一点、注意が必要です。無料送迎バスは2026年9月15日から完全予約制に変わります。ホテル公式サイトからの事前予約が必要になるので、車を使わずに向かう場合は早めに手配しておいたほうがいいです。
大浴場が21時に男女入替になる「茶六別館」

数寄屋造りの純和風旅館である茶六別館は、宮津天橋立ICより約5分、宮津駅より徒歩10分の立地です。泉質は含イオウナトリウム塩化物泉で、効能として神経痛、筋肉痛、関節痛が挙げられています。
公式サイトによると「大浴場(太郎の湯、小町の湯)は、21時に、男女入替となります」とのことです。時間帯によって入る湯が変わるので、両方をゆっくり楽しみたいなら滞在時間を長めに取っておきたいところです。客室についても「部屋の両側にある庭園を眺め、ゆったりとお過ごし頂けます」と紹介されています。
夕食評価は4.63、清潔感は4.54と評点も高水準です。投稿された口コミには「趣ある建物と絶品の生ガキに大満足」とあり、料理の満足度がうかがえます。最安値は17,600円からです。
途絶えた湯脈が平成に蘇った「茶六本館」

今回の4軒のなかで、いちばん評点が高いのが茶六本館です。夕食4.83、サービス4.75、客室4.64、設備4.55、風呂4.59、清潔感4.71と、8項目のほぼすべてで4.5を超えています。
正直、この評点の高さは調べていてかなり驚きました。
昭和に途切れた湯脈、平成13年の復活
公式サイトによると「平成13年に新たに温泉が発見され24年ぶりに復活し市内7軒の宿が温泉を引いております」とのことです。つまり宮津温泉は昭和35年ごろから使われていたものの一度湯脈が途切れ、平成に入って再び発見された比較的新しい温泉です。この経緯を知っていると、宮津で湯めぐりをする意味が少し変わって見えます。
建物にも歴史があります。公式サイトの案内では「2010年に国の有形文化財に登録された古風な木造の純和風旅館で、創業250年以上のレトロな歴史を感じて頂けます」と紹介されています。泉質はナトリウム塩化物泉で、効能は五十肩、筋肉痛、関節痛です。
寄せられている口コミには「料理は絶品、特に岩牡蠣に大満足」とあり、評点だけでなく実際の反応としても料理の評価が高いことがわかります。最安値は18,700円からと4軒のなかでいちばん高めですが、この内容なら納得できる価格帯だと感じます。
宮津湾を望む展望風呂がある「旅館つるのや」
獅子崎の高台に建つ旅館つるのやは、宮津天橋立ICより約10分。泉質はナトリウム塩化物泉で、効能として動脈硬化、疲労回復、神経痛が挙げられています。風呂にはジャグジーも備わっています。
公式サイトによると「そして自慢の宮津温泉の展望風呂。こちらも眼下に宮津湾が眺められます」とのことです。湯船から宮津湾が見渡せる宿は、今回の4軒のなかでもここだけです。目の前が海なので、「宿から徒歩20秒で釣りを楽しめます」という案内もありました。
夕食評価は4.75、朝食評価は4.71、清潔感は4.58です。素泊まりプランなら15,200円からで、最安値目安は7,600円です。静かに海を眺めて過ごしたい人には向いていると思います。
エリアと交通、湯めぐりの回り方
4軒はいずれも宮津駅と宮津天橋立ICから近く、車があれば1日でまとめて外観だけでも巡れる距離感です。メルキュール京都宮津リゾート&スパは約15分、茶六別館は宮津天橋立ICより約5分、茶六本館は約3分、つるのやは約10分。徒歩の場合は、茶六別館が宮津駅より徒歩10分です。
天橋立観光と組み合わせるなら、日中に観光船やビューランドを回り、夕方に宿へ向かうのが自然な流れです。ただ、正直なところ湯めぐりチケットのような周遊券の情報は今回のデータには含まれていませんでした。1泊ごとに宿を変えて湯を巡るか、1軒に腰を据えて温泉を満喫するか、旅の目的によって選び方が変わってきます。
湯めぐりの前に知っておきたいこと
Q. どの宿がいちばん評価が高いですか。 茶六本館です。夕食4.83、サービス4.75など、8項目の評点全体で4軒のなかでもっとも高い水準にあります。
Q. 送迎バスは使えますか。 メルキュール京都宮津リゾート&スパには送迎バスがありますが、2026年9月15日から完全予約制に変わります。事前予約が必須になる点は覚えておいたほうがいいです。
Q. 泉質に違いはありますか。 はい。メルキュール京都宮津リゾート&スパはナトリウム・塩化物強塩泉、茶六別館は含イオウナトリウム塩化物泉、茶六本館とつるのやはナトリウム塩化物泉です。同じ宮津温泉でも、宿によって湧出の由来が異なります。
まとめ、宮津温泉の湯めぐりで選ぶなら
宮津温泉は、平成に入って復活したまだ新しい温泉です。それでも4軒それぞれに違う湯船があり、評点にも料理にもはっきりと個性が出ています。
評価の高さで選ぶなら茶六本館、価格を抑えて広い設備を使いたいならメルキュール京都宮津リゾート&スパ、海を眺めながら過ごしたいなら旅館つるのや。数寄屋の落ち着いた雰囲気を求めるなら茶六別館が向いています。
記念日や特別な日の宿選びであれば、まず茶六本館を軸に検討してみてください。それが、今回データを調べてみての正直な感想です。
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